頑固な水垢にクエン酸を使っても落ちない場合の対処法

掃除の仕方

洗面台やトイレタンクの手洗い部など、陶器についた水垢は頑固で落ちづらいですよね。
雑誌やテレビで水垢にはクエン酸が効果的なんて書いているけど、実際にやってみたらぜんぜん落ちないなんて経験のある方もいるのではないでしょうか。

なかなか落ちない水垢汚れを落とす方法をお教えしたいと思います。

水垢の正体

陶器などについた水垢はどのような汚れなのでしょうか。

それは、水道水の中に含まれるミネラル分(マグネシウム・カルシウム・ケイ素)などが乾燥して残ったものが繰り返し堆積したものです。とても固く付着しているため、スポンジでこすったくらいではキレイにはなりません。

そのまま放置しておくと、どんどん汚れが厚くなり石のようにザラザラしてそこにカビなども付着してとても目立つようになってしまいます。

水垢に効果のある洗剤

水垢は、アルカリ性の性質をもっています。なので分解するには酸性の洗剤を使用すると効果があります。

ただ、困ったことにスーパーなどで販売されている洗剤は、中性やアルカリ性の洗剤が多く、酸性の洗剤はあまり多くありません。

トイレ用の洗剤であるサンポールには塩酸が含まれているので、酸性です。ただ、トイレ用の洗剤を洗面台に使用するのが嫌だなと思う方も多いかもしれません。

それで、よく雑誌やテレビでは食品であるクエン酸を紹介しているわけです。

クエン酸をスプレーしても水垢がとれない

そのクエン酸ですが、水垢にクエン酸を水で溶かしたものをスプレーするとよいと雑誌やテレビで言っていたのでやってみても、水垢がぜんぜんとれないんです。

これは、サンポールに含まれている塩酸にくらべると、クエン酸は、酸の力がとても弱いために目に見えて水垢を溶かすことがないからです。ただ、目に見えませんがクエン酸をスプレーすると水垢をすこしだけ柔らかくすることはできるので、スプレーしてから時間をかけてつけ置きするなどすれば、かなり柔らかくなります。そのうえで、硬めのスポンジやタワシなどでこすれば水垢を落とすことは可能です。

実際に水垢をクエン酸で落としてみましょう。

では、実際に水垢をクエン酸で落としてみましょう。

以下のものを用意してもらうといいと思います。なければ似たようなものを代用してもらっても大丈夫です。

用意するもの

  • クエン酸
  • 空のスプレー容器
  • ぬるめのお湯
  • トイレットペーパー
  • 洗面器
  • 固めのスポンジ
  • マイナスドライバー
  • ゴム手袋
  • 紙やすりやメッシュやすり(#800くらいのもの)

やり方

  1. 空のスプレー容器に、使用する分だけのお湯を入れます。(40~50度くらいでOK)そこに、クエン酸の粉を適量入れます。(溶け残らない程度)目安として100mlに小さじ3杯程度。
  2. ゴム手袋をして、スプレーを水垢にまんべんなくスプレーします。その上からトイレットペーパーをかぶせて、更にスプレーしてヒタヒタにします。トイレットペーパーを貼ることでクエン酸液が垂れたり乾いたりすることを防止できます。
  3. 1~3時間以上放置します。乾かないように途中スプレーしなおすと良いでしょう。
  4. つけ置き後、トイレットペーパーは洗面器に回収して、トイレに流してください。
  5. 水垢を硬めのスポンジやブラシでこすってあげましょう。水垢が黄色く厚くなっているようなところは、マイナスドライバーで軽く削ってあげましょう。や使わなくなったプラスチックのカードなどでこすってもいいでしょう。
  6. 紙やすりやメッシュヤスリがあれば、それでこすってもOKです。ただし、陶器の表面に傷をつけたり剥がれるほど強くこすらないようにしてください。マイナスドライバーもヤスリも軽くなでる程度に手加減してください。
  7. 最後に水で洗い流しておしまいです。

注意点

  • クエン酸は手に刺激がありますので手袋をするようにしてください。
  • まぜるな危険と書いてある洗剤と混ぜて使わないようにしてください。塩素系のものと酸性のものを混ぜるとガスが発生して大変危険です。
  • つけ置き洗いするときは、触らないように、家族に声をかけておきましょう。
  • 陶器に傷をつけないように様子を見ながらこすりましょう。
  • 金属部分が酸で焼けることもあるので、きをつけましょう。

水垢用酸性洗剤をつかってみよう

石鹸カスには風呂職人が効果的です。

カガミのウロコ汚れなどには水垢職人が効果的です。

白くガリガリしたカルシウムよごれには、カルシウム職人が効果的です。

まとめ

水垢は、とても固くクエン酸をスプレーしただけでは歯が立ちません、しかしクエン酸をつけ置き捨てあげると少しだけ柔らかくなるので、硬いものでこすってあげるとキレイにすることができます。

お掃除のプロは、以下の4つの法則を使っています。

  1. 温度
  2. 時間
  3. こする
  4. 洗剤の濃度

温度を高くして、時間をかけてつけ置きすると、こする時間が少なくて済み、すこしの洗剤でキレイにできます。今回の水垢掃除でも、スプレーにお湯をいれて、つけ置きすることで、最小限のこする時間でクエン酸という弱い洗剤でもしっかり水垢を落とすことができました。

この4つの法則は、油汚れやカビ汚れなどでも使える法則なので覚えておいてください。

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