トイレのフチについた黄色いやつ。なかなか落ちないですよね。あの落し方をお教えします。
尿石とは
尿石とは、トイレの便器のフチに黄色くついた汚れです。尿に含まれるカルシウムやナトリウムなどが付着して石のように固まったものです。同じく尿に含まれている尿素を細菌がアンモニアに分解して、独特のアンモニア臭を発します。要するにあれは尿が腐ったにおいなんです。
尿石は、蓄積するととても固くなって、トイレ用のブラシでこすってもなかなか落とすことはできません。なので結局放置されてどんどん分厚く固くなっていってしまいます。
尿石を落とすにはコツがあるので説明していきたいと思います。
サンポールが尿石を落とすメカニズム
尿石は、アルカリ性の汚れです。ですので酸性の洗剤を使うと、反応して柔らかくなります。
トイレ用の酸性洗剤といえば、みなさんご存じサンポールですよね。
サンポールには、塩酸が10%弱含まれていて、尿石にかけると、尿石の成分であるナトリウムやカルシウムと反応して塩化物(塩)になって、水に溶けやすくなります、あとはブラシでこすれば簡単に落ちてくれます。(実際はもっと複雑ですが簡単に説明しています)
ちなみに、なぜサンポールの塩酸が10%弱かというと、それ以上の濃度になると危ないので法律で取り扱いが厳しくなるんですね。そのギリギリのラインが10%ってことなんですね。
尿石の落とし方
準備するもの
- トイレ用ブラシ(毛先の硬いもの)
- トイレットペーパー
- トイレ用酸性洗剤(サンポールなど酸性のもの)
- サンドペーパー(#800 程度のもの)
- 手かがみ(100円ショップで買えるような小さいもの)
- ゴム手袋
手順
- 手鏡で便器のフチの裏側に付着した尿石の場所を確認します
- 便器の水が溜まっているところに尿石がついている場合は、雑巾やスポイトや小さな容器などで溜まっている水を取り除いておきます。
- ゴム手袋をしてから、尿石がついている部分にトイレ用酸性洗剤を軽くかけます。
- トイレットペーパーを軽くねじってこより状にして、尿石に貼り付けます。
- 更にその上からトイレ用酸性洗剤をかけて、トイレットペーパーに洗剤をしっかり含ませます。
- そのまま、1時間以上放置します。便器の水を抜いている場合は下水の臭気があがってくるので、ふわっと軽く丸めたトイレットペーパーを詰めておくと臭気防止になります。(あまり固く詰めるとトイレが詰まります)
- 時間が経つと尿石が柔らかくなっていますので、サンドペーパーやトイレブラシなどでこすり落とします。
- それでも落ちない場合は、3~7の手順を繰り返してください。
- それでも落ちない頑固な尿石は、マイナスドライバーなどで少し突いて壊してあげると落としやすくなりますが、くれぐれも便器を割らないように気を付けてください。
まとめ
尿石は、家の掃除の中でも落とすのが難しい汚れになります。ですが、しっかり手順をふめば落ちない汚れではありませんのでチャレンジしてみてください。
トイレをキレイにすると運気が上がるとも言われていますので、定期的にお掃除をして気持ち良い状態を保つようにしてください。
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